本が好きだ。
子供の頃から本が好きだった。
読書量は年々増え、中学生の頃には活字中毒みたいになっていた。
高校。全寮制の進学校には入ってしまった。テレビは朝食と昼食の時のみ。娯楽は必然的にラジオと本だった。会話は村上春樹の新作についてだったり、ミトコンドリア・イブだったり。会話についていくには、回ってくる本を全て読んでいないといけない。そして、本は回るわけだから、素早く読まなければならない。私の活字中毒なんて知れたものだ。大したことはない。もっと頑張らねば。
大学。折しも90年代後半サブカルブーム。ヴィレッジヴァンガードがまだ怪しい本屋だった頃。CDのジャケ買いが自慢できた時代。当然ながら、また本。サブカルな本や写真集。
大学院。共同研究で京大を訪ねるようになる。恵文社。やはり、スノビッシュだけど、本。
そんな変遷を経て、旅行に行くなら必ず本を鞄に1冊、という性質になってしまった。
大学・大学院時代は、星の王子様とホリーガーデンが定番。どこに行く時もついてきた。読める時間がある旅も、ない旅も。
研究員になった。私の生息する自然科学・植物生理学分野は当然ながら論文を読まなければならない。新米だもの、今まで以上に。本は、隅に追いやられた。その時々のテーマに即した実用書は、なんとなく買ってしまうけど。いわゆる積ん読本が増加。でも、本を買ってしまう。なので、買ったものの一生読まないような教科書まである。でも人生何があるかわからないからいつか読むかもしれないけど。
そして、数年のブランクを経て、本の虫再発。
現在、幸運なことに私は研究を生業として生きている。研究者はたくさんの文章を書く。例えばメール。意外と性格が出てしまう厄介なコミュニケーション手段。
その中で、群を抜いて美しい日本語を書く先生とメールのやり取りをする機会を得られた。
無機的な仕事の内容の合間にそっと差し込まれる、季節やプライベートな話。軽くも重くもない、それでいて身近に感じる文章。
私も、書いてみたい、と思った。
それがこのブログを始めようと思ったきっかけである。
私の愛する本を、私らしく残せたら、と思っている。
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